
各事業が直面する課題はそれぞれです。ここでは日本国内のEC事業における代表的な課題と、それらの解決に向けた3つのヒントをご紹介します。
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- マーケットプレイスの成長率の高さとその理由
- マーケットプレイスによって得られる売上と収益率
- 消費者およびブランドがマーケットプレイスを支持する理由
では、EC事業の課題解決に向けた3つのヒントをご覧ください。
ECモールとの差別化。どうする?
ヒント1: 独自のキュレーション力で解決
Amazonや楽天市場といった大手ECモール(マーケットプレイス)にはとても多くの商品があって便利ですが、一方であまりにも選択肢が多過ぎて、自分が欲しいものを選ぶのも一苦労だという方も多いのではないでしょうか。そこに目をつけたブランドがあります。自社のフィロソフィーやクオリティ基準に合致した商品をキュレーションして、ブランディングと利便性の両方を満たしたマーケットプレイスを展開し、大手ECモールとの差別化を図っているのです。
その1つが、欧米を中心にファッション事業を展開する「URBN(欧州はUrban Outfitters)」です。同社は主に衣服の製造と販売を行なっていますが、下図に示したような高品質な壁紙も自社のマーケットプレイスで販売しています。こういった衣服以外の商品を自社で販売することは困難なため、マーケットプレイスモデルを採用し、自社ECに専門の販売事業者を招き入れたのです。これにより、顧客は良い商品に出会うことができ、販売事業者は新たな販売チャネルを得て、URBNはより高い顧客ロイヤリティと販売手数料を得ることに成功しています。
キュレーション力を生かした差別化戦略1(壁紙の販売例)
もう1つの例が、北米でJ.Crewが手掛けるデニムブランドの「Madewell」です。同社は「Black Lives Matter」といった人種差別の撤廃を支持しており、実店舗の商品棚の15%以上をアフリカ系アメリカ人が経営する商品に割り当てています。オンラインでもアフリカ系アメリカ人のショップを自社のマーケットプレイスに誘致することで、人種差別の撤廃に賛同する消費者からの支持を得ています。
キュレーション力を生かした差別化戦略2(人種差別撤廃の例)
物流キャパが限界。どうする?
ヒント2: 他社物流網の活用で解決
迅速で効率的な配送は、顧客満足度を高める上で重要ですが、配送コストの削減や最適な物流ネットワークの構築は多くのEC事業者にとっての課題です。特に2024年4月1日以降にトラックドライバーの時間外労働時間の上限が制限されることに起因する「物流2024年問題」は喫緊の課題となっています。
実はマーケットプレイスモデルは、この課題に対しても一定の効果を発揮します。なぜなら、マーケットプレイスで販売されたサードパーティ商品の多くは、販売事業者の物流網に乗せられて顧客へと届けられるからです。マーケットプレイス運営者の物流網を介さないのです。物流のキャパシティが売上向上の妨げになっていたとしても、マーケットプレイスモデルであれば売上の向上は可能です。また、冷蔵や冷凍、大型商品といった特殊な物流網が必要な場合も、販売事業者に依存することができます。
オムニチャネルの次。どうする?
ヒント3: 購買データの実店舗活用で解決
オムニチャネル化が 進み、ユーザーIDの統合によって、オンラインでもリアルでも一貫して顧客の購買データが得られるようになりました。顧客ニーズを知る上で、購買データは非常に有用な情報ですが、自社商品の購買データだけでは顧客の潜在ニーズを汲み取ることができません。顧客の潜在ニーズを汲み取るためには、他社商品の購買データが強い武器となります。
カナダの老舗百貨店「The Bay」が運営するマーケットプレイスには、300件を超えるブランドを含む500件以上の販売事業者が参画しています。これらの販売事業者を通じて販売される膨大な購買データを分析した結果、同社の顧客がフィットネス用品に対して高い関心を寄せていることがわかりました。そこで、実店舗に人気のフィットネス用品を展示するスペースを設けることにしました。マーケットプレイスを通じて得られた購買データが、顧客の潜在ニーズを掘り起こし、そして実店舗のディスプレイに賑わいをもたらしたのです。
購買データが潜在ニーズを掘り起こす(実店舗ディスプレイの例)
また、メキシコの百貨店「Liverpool」では、サードパーティ商品の返品も実店舗で受け付けるようにしました。顧客は再梱包の手間がなくなり、より気軽にオンラインショッピングが楽しめるようになりました。また、返品時に約半数の顧客が実店舗で何かしら別のものを購入しており、実店舗の売上向上にも貢献しています。
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